とっておきのお酒の話vol.7

お酒に関する「話のおつまみア・ラ・カ・ル・ト」

1  明智光秀が信長に謀反(裏切り)した原因は、実はお酒だった。

明智光秀は体質的にお酒が呑めないAA型(第6回を参照)だったようです。酒を呑むのは地獄だったのです。一方、信長はGG型(酒豪)で、事ある毎に酒宴を催していました。その都度、光秀に無理強いし断る光秀をなじり責めた。ある時、光秀が酒宴を中座したことに気づき、光秀の鼻先に槍を突き付け「なぜこの席から逃げたのか」と問い質した。光秀は「逃げたのではなく、酔いざましに外に出たのです」と応えた。それを聴いた信長は、「何を申すか、せっかく酒を呑んで心地よくなった処で、わざわざ酔いを醒ます奴があるか、成敗してくれるそこになおれ」と槍をしごく有様。

一説には、この様な主従関係が謀反を生むきっかけになったとも伝えられている。あくまで歴史書には記述のない裏話ですが。

2  酒飲みを左党、左利きと言いますが、その“左”の意味は

大工や鉱夫は右手に槌を持ち、左手にノミ(呑み)を持つことからのゴロ合わせ。これは江戸時代に洒落から出た庶民言葉です。


3 お酒が飲める人を上戸、お酒が苦手な人を下戸と言いますがその意味は

こちらは、貴族が用いた酒呑みの隠語です。

大宝律令制(奈良時代~平安時代初期)で四等戸(大戸、上戸、中戸、下戸)に区分されてい たことからの来。“戸“は課税の最小単位で、家族の人数や資産で決められていた。また、結 婚式で振る舞われるお酒の制限量からも。

上戸:一家に課役が6人以上、婚礼時のお酒の量が8瓶(へい)下戸:一家に課役が3人以上、婚礼時のお酒の量が2瓶(へい)
お酒の量が8瓶と比べて2瓶と少ないことから、上戸はお酒が呑める下戸はお酒が呑めないに変化したようです。
話は変わりますが、中国では貧富の差を大戸、小戸と呼んでいるようです。ドラマにコマーシャルに大活躍の人気女優の上戸 彩さんは、上流家庭の血筋かも知れませんね。
by. Mr.k