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肩凝りと内臓疾患

肩こりの多くは姿勢の悪さやストレスからの血行不良によるものですが、中には内臓疾患にともなって現れるものもあります。

 

< 肩こりを併発することがある内臓疾患と特徴 >

心臓病

狭心症や心筋梗塞では、肩付近に痛みやだるさを感じることがあります。特に左側の肩や背中、胸付近に痛みが見られます。

心筋梗塞が発症する前には多くの場合で狭心症の発作が起こります。肩こり以外に、背中全体の痛み、強い胸焼け、胸の締め付けなどがあり、このような症状が日常起こる場合、注意が必要です。

肝臓障害

肝炎などの肝臓障害があると、肝臓の上の横隔膜が刺激され、肩の動きに影響が出ます。右の首部分から肩の後ろにかけての痛みも見られます。

胃腸障害

下痢や便秘など胃に不調があるときも、肩こりや肩甲骨の間の痛みが見られることがあります

肺の病気

肺結核や肺膜炎になると、咳やだるさ、微熱などの症状が起こりますが、初期症状として肩や背中にこり、だるさが出ることがあります。

 

内臓疾患からくる肩凝りの見分け方のポイントとしては、運動や入浴、整体でのマッサージといった対処法を行うことで軽減されるかどうか、という点です。

血行不良から起こる一般的な肩こりの場合、こういった対処法をくり返し行えばラクになってくるものですが、こういった対処法を続けているにも関わらず全く改善が見られなかったり、状態が悪化するような場合は、一度内科や整形外科を受診し、今起こっている肩こりがなんらかの病気によるものでないかを診てもらうことをおすすめします。