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経絡の始まり

『人間の体の内と外を分けているのは皮膚』 

 

皮膚は、外部環境から内部を守る衣の役割をしています。

皮膚は、温度や湿度など体外の情報を脳にしらせ、マイナス環境から体をまもります。

皮膚は、湿疹・吹き出物・発赤などにより体内の様々な情報をにうつしだします。

 

このような体表の特異性の認識は2000年以上前に東洋医学が成立する際、その理論に大いに影響をあたえました。

皮膚を押したり、撫でたり、叩いたりすることが、心身の心地よさに繋がることが鍼灸や按摩の治療が誕生するきっかけの一つとなっています。

 

この皮膚の特性に注目し、さらに体内と皮膚の関係にいっていの法則があることを見つけまとめたのが、鍼灸の基本となる経絡経穴学説です。

 

経絡は、体の内(五臓六腑)と外部環境を結ぶルートであり、体を維持する気血や病の原因である邪気が移動する通路とかんがえました。

 

(医道の日本社 経絡経穴概論より)